モントリオールはフランスです。


モントリオールに到着してひとまずホテルにチェックインをしに向かいたかった私達。


VIA鉄道のモントリオール駅からローカルの地下鉄の駅まで歩くことに。
それらしき駅は発見したものの、広くて複雑そうなこの建物からどうやって地下鉄の乗り場まで行ったらいいのかわからず、とりあえず地上へ出てプラットフォームへの行き方を尋ねることに。


駅と複合されたビルの前に立つ体格のよい黒人のお兄さん。
早速地下鉄乗り場への行き方を聞いてみる。


心よく行き方を説明し始めたお兄さんをよそに、固まる私。


衝撃が走る。


なぜって?


彼の英語がまっったく理解出来ない・・


その理由はただ一つ。
ここはケベック州モントリオール
ケベック州公用語は・・
フランス語ーー!!!


彼のフランス語なまりの英語がまったくわからなかった。
もはやこれって新しい種の言語なんじゃないかとすら思えてきたくらい。


私だって、ケベック州にはフランス人が住んでいてフランス語しゃべるってことくらいわかってたんですよ。
ケベック州は昔フランスの植民地だったので今でもこの地区の第一言語はフランス語。)
前にもモントリオールには2回来てるわけだし。
でもツアーで行ったから話すとしたらお土産屋さんがたくさんあるメインストリートの店の店員さんとかホテルのスタッフくらいで、たいていそういうところで働いてる人は英語話せるので苦労することなんて一度もなかったんです。
そう、道を歩いてるリアルな地元人に道尋ねるなんてこと無かったんですよ、これまでは!!


とにかく一生懸命説明してくれるこのお兄さんを前に、あなたのフランス語訛りの英語がわからないなんて死んでも言えないわけで、とりあえずわかったふり(汗)
笑顔でお礼を言って立ち去ることに。
(出たよ、日本人気質。)


次に道を尋ねたのは、これまたビルのセキュリティガードをしていると思われる中年女性。
「あの、ちょっと・・」
と話しかけた瞬間、両腕を大きくクロスさせてバッテンマークを作る彼女。
英語まったくダメらしい。
質問の意味も理解できないですっていうね・・汗


そしたらそのお姉さん、すぐそばでバスを待っていたサラリーマンのおじさんにフランス語で何やら話をし始め、何かと思ったら英語が話せるなら私のかわりに彼女と話してあげてって頼んでくれていた!
なんてやさしいの❤
ありがとう!


助かった、これで地下鉄に乗れる!と舞い上がったのもつかの間、説明を受けてる途中で待っていたバスがやってきたーーー!!
(何でこのタイミングーー(涙))
「sorry! i gotta go.」
とかいって。
行っちゃったし。
説明途中だし・・。
も〜っ(TдT)

とりあえず彼にしてもらった中途半端な説明の記憶を思い起こしながら、地下鉄のホームを目指すことに。
いくつかの会社が複合したビル内にあるこの駅は、標識も理解しづらくやっぱり迷子になったので、次のターゲットを探すことに。


私達の後ろを歩いていた、感じの良さそうなおじいちゃん。
よし、決めた!!
彼に聞いてみよう。


するとそのおじいちゃん、私の言ってることも理解してくれて、なんとか片言の英語で説明してくれました(・∀・)
地下鉄のホームへの行き方。


4度目の正直!
そのおじいちゃんの説明通り、ビル内をてくてく歩いて辿り着いた先には・・


なんと・・


フードコートがぁ〜Σ(゜□゜;)


何でやねん!!!


とエセ関西弁でつっこみを入れたのもつかの間。
なぜ彼の説明通り歩いてフードコートにたどりついたのか、わけがわかったのです。


私がフードコードで目にした看板が全ての謎を紐解く鍵となりました。

その看板とは、これ!



はい!
サブウェイ!!
言わずと知れたサンドイッチチェーン店。


私がしきりにサブウェイのプラットホームと聞いたものだから、このおじさまはサンドイッチ屋のサブウェイを教えてくれてたのでした(-_-;)
残念。
きわめて残念。
subwayにはsubwayなんだけどねぇ。
サンドイッチ食べたかったわけじゃないのよ(トホホ・・)
あとでわかったことだけど、地下鉄の事はメトロと言わないとフランス人には通じない。


もうすでにこの時点でモントリオールに着いてから1時間は経とうとしていました。
いい加減地下鉄に乗ってホテルに向かいたい。
最後の望みをかけて、フードコートを颯爽と歩く30代くらいのサラリーマンの男性に話しかけてみました。


そ・し・た・ら。
口から流暢な英語が飛び出てきたじゃあありませんか!!
感謝感激、雨あられ
これぞ私の求めていたヘルプ!
thank you man❤


彼のお陰で無事地下鉄の乗り場まで到着。
その後も切符の買い方や、どこ行きの地下鉄に乗るのかとかわけわかんない事はいっぱいあったんですが、なんとか駅員さんの助けを借りて乗り切りました。
さすがにホテルにチェックインする頃には両親も私もくたくた。


お茶で休憩を入れてから、夕食を食べに出かけることにしました。